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ECUのトラブルチェック&リセット

ECUはエンジンをとめている状態でも常にバッテリーから12Vがかかっており、学習内容をRAMに保存しています。RAMといってもPC等のメモリーとは異なり、
電圧がかかっていないと消えてしまうためバッテリーの電源供給でもってデータが保持されています。
そこでバッテリーをはずすことによってECUをリセットすることが可能です。しかし少しバッテリーを一瞬開放しただけではリセットできるわけではなく、回路中にある電荷のたまった電解コンデンサーが放電を開始するのでRAMに電圧がかっている状態となり、またRAMは消費電力が少ないことからデータが残ったままになります。
この電解コンデンサーはRAMのバックアップ電源を目的としたものではないので、時間がたつと電荷を開放しきってしまい、数十分程度ほおっておけばRAMのデータが消去されます。中には電解コンデンサーの端子を短絡するという無謀な人もいるようですが素子の寿命を縮める危険がありますのでせめて抵抗を入れて短絡させるようにしたほうが良いでしょう。
今回の私のような郵送対応のECUも十分リセットがかかっていることになるので必要はないでしょう・・。

しかしこの方法ではリセットするのに時間がかかりますし、バッテリーを解放するわけですから、純正時計やオーディオ等の電装品のバックアップが消え、いちいちまた設定し直すのがメンドクサイという欠点があります。

Dチェックモード
バッテリーをはずさなくてもリセットできる方法があります。整備マニュアルに書かれている
Dチェックモードという方法です。これはスバル車に搭載される自己診断機能でディーラーでは専用チェックモニターで点検している。しかしそのモニターがなくても行えるのでリセットのついでにチェックしてみては。
運転席ステアリング下ダッシュボードをのぞくと下の写真のような
テストモードコネクタ(オスメスの緑のコネクタ)があります。


テストモードコネクタ

また別途下の写真のような1極の対になった黒のコネクタがあります。これはリードメモリコネクタというらしい。

リードメモリコネクタ

下記、チェック方法詳細です。
1.
イグニッションをオフにする。(できれば前もって暖機運転しておいた方が良いらしい)
2.
リードメモリーコネクター(緑同士)、テストモードコネクター(黒同士)をそれぞれ接続する。
3.
イグニッションをオンにすると D チェックを開始する。。
4.
電動ファンや燃料ポンプ、ソレノイドバルブ等の動作チェックが始まる。
5.
アクセルペダルを床までゆっくり踏みこみ、ゆっくり戻す。(ECUにスロットル信号が入力される)
6.
エンジンをかけて10km/h 以上になるまで加速する。(ECUに車速信号が入力される)その後、回転数2000〜3000rpmで1分程度安定走行する。(ECUにO2センサ信号が入力される)
7.
リセットに成功すると CHECK ENGINE ランプが正常点滅を開始する。何かトラブルがある場合は下表のトラブルコードを返す。このモードの診断結果は、後述するリードメモリモードとは異なり、現時点で発生しているトラブルのみ表示する。
8.
車を停止してイグニッションをオフにする。
9.
リードメモリーコネクターとテストモードコネクターを外す。

エンジンチェックランプの点滅の仕方でコードを見極めます。点滅が等間隔(短い)のまま、続く場合は正常。トラブルが複数ある場合は、順番に表示し、最初に戻るので、同じ点灯パターンが2度表示されるまで確認する。
・点灯時間が長い 10の桁
・点灯時間が短い 1の桁


上記例は最初が15、2つ目が22を示している。
トラブルコード 診断項目 検出内容
11 クランク核センサ クランク核センサ信号系 オープンショート
12 スタータSW スタータ信号系 オープンショート
13 カムセンサ カムアングルセンサ系 オープンショート
14 インジェクタ#1 インジェクタ駆動系 オープンショート
15 インジェクタ#2 インジェクタ駆動系 オープンショート
16 インジェクタ#3 インジェクタ駆動系 オープンショート
17 インジェクタ#4 インジェクタ駆動系 オープンショート
21 水温センサ 水温センサ系 オープンショート
22 ノックセンサ ノックセンサ系 オープンショート
23 エアフロメータ エアフロメータ系 オープンショート
24 ISCV ISCV系 オープンショート
31 スロットルセンサ スロットルセンサ系 オープンショート
32 O2センサ O2センサ系 オープンショート
33 車速センサ 車速センサ系 オープンショート
42 アイドルSW アイドルスイッチ系 オープンショート
43 アクセルSW アクセルSW系 オープンショート
44 過給圧制御 過給圧制御系統の異常を検出
45 圧力センサ、大気圧/絶対圧切り替えソレノイド 圧力センサ、大気圧/絶対圧切り替えソレノイド系統のオープンショートを検出及びバルブスティック
51 ニュートラルSW ニュートラルSW系 オープンショート

リードメモリーモード
また、リードメモリーモードというものがあります。これは現時点でのトラブルだけ表示するDチェックモードとは異なり、過去に発生したトラブルをすべて表示する。よって記憶がない可能性もある。トラブルコードについては上記と同様。
1. イグニッションオフの状態でリードメモリーコネクターを接続する。
2. イグニッションをオンにする。
3. メーターパネル内の CHECK ENGINE ランプの表示を確認する。
4. イグニッションをオフにしてリードメモリーコネクターを外す。

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